― 見えないものを“見える化”するステップ ―
振り返りによって、過去に意識を向けることができたら、
次に行うのが「書き出し」です。
これはとてもシンプルでありながら、
人生の再編集において、最も重要なステップのひとつです。
■ なぜ「書く」必要があるのか
頭の中にあるものは、
実はとても曖昧です。
・何に傷ついたのか
・本当は何を感じていたのか
・どんな思いを抱えていたのか
これらは、考えているだけでは整理されません。
むしろ、同じ思考をぐるぐると繰り返し、
余計に苦しくなることさえあります。
だからこそ必要なのが、
「外に出す」という行為です。
書くことで、はじめて
感情が“言葉”になり
出来事が“事実”として整理され
自分を“客観視”できる状態
が生まれます。
■ 書き出しとは「正しく書くこと」ではない
ここで多くの人がつまずきます。
「うまく書けない」
「何を書けばいいかわからない」
でも、安心してください。
書き出しにおいて大切なのは、
“正しさ”ではなく“正直さ”です。
・ぐちゃぐちゃでもいい
・矛盾していてもいい
・汚い言葉でもいい
むしろ、そのままの言葉で書くことが、
本当の感情に触れる近道になります。
■ 書き出す内容はこの2つだけ
難しく考える必要はありません。
書くのは、たった2つです。
① 出来事(事実)
何が起きたのかを、そのまま書く
例:
・母に否定された
・上司に無視された
・恋人に別れを告げられた
② 感情(主観)
そのとき、どう感じたのかを書く
例:
・悲しかった
・悔しかった
・本当は寂しかった
・怖かった
この「事実」と「感情」を分けて書くことが、
自己理解の土台になります。
■ 書き出しで起こる変化
書き続けていくと、次のような変化が起こります。
・頭の中のモヤモヤが整理される
・感情に名前がつく
・「なんで苦しかったのか」が見えてくる
そして少しずつ、
「わかってもらえなかった自分」
「我慢していた自分」
に気づけるようになります。
■ 書き出しのための問い
書くきっかけとして、次の問いを使ってみてください。
- そのとき、何が起きた?
- 誰が関わっていた?
- 自分はどう感じた?
- 本当はどうしたかった?
思いつくまま、止まらずに書くことがポイントです。
■ 書くことは「感情の解放」
言葉にされなかった感情は、
身体や思考の中に残り続けます。
だからこそ、書くことは
感情を外に出し
自分の内側にスペースをつくる行為
でもあります。
■ まとめ
書き出しとは、
「自分の内側にあるものを、外に出すこと」。
それは、
見えなかった自分を“見える化”するプロセスです。
ここから、
感情とつながる準備が整っていきます。
次のステップでは、
書き出した出来事と感情をもとに、
「その時の自分」にもう一度つながっていきます。
あなたの中にある物語は、
まだ言葉になっていないだけかもしれません。
まずは、書くことから始めてみてください。
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