― 置き去りにした“自分”を迎えにいく ―
書き出しによって、
出来事と感情が“見える化”されてきたら、
次に行うのが「感情の再接続」です。
これは、ただ思い出すことではありません。
その時の自分に、もう一度“会いにいく”プロセスです。
■ なぜ感情の再接続が必要なのか
私たちは、強い感情を感じたときほど、
それを“感じないようにする”ことで乗り越えてきました。
・本当は悲しかったのに、平気なふりをした
・悔しかったのに、笑ってやり過ごした
・怖かったのに、「大丈夫」と言い聞かせた
こうして抑えられた感情は、消えたわけではなく、
“未完了のまま”内側に残り続けます。
そしてそれが、
・同じパターンの繰り返し
・理由のわからない生きづらさ
・感情の鈍さや過敏さ
として、今に影響を与えているのです。
■ 再接続とは「感じ直すこと」
感情の再接続とは、
その時に感じきれなかった感情を、今の自分で感じ直すこと
です。
ここで大切なのは、
・正しく感じることではない
・ポジティブに変えることでもない
ただ、そのまま感じること。
■ 再接続のやり方
書き出した出来事をひとつ選び、
その時の自分に意識を向けてみてください。
そして、静かに問いかけます。
- あの時、私は本当はどう感じていた?
- 何を言いたかった?
- 何をわかってほしかった?
イメージの中で、
その時の自分のそばに“今の自分”がいる感覚で大丈夫です。
■ もし感情が出てこないときは
「何も感じない」
「よくわからない」
そう感じることもあります。
それは、感じないようにしてきた期間が長かっただけです。
その場合は、
・身体の感覚に意識を向ける
(胸が苦しい、喉がつまる、重い感じがする など)
・「もし感じるとしたら?」と仮定する
こういった形で、少しずつ近づいていきます。
■ 再接続で起こる変化
感情にもう一度触れることで、
次のような変化が起こります。
・止まっていた感情が流れ出す
・「本当はつらかった」と認められる
・過去の自分への理解が深まる
そして少しずつ、
「あの時の私は、あれでよかったんだ」
「ちゃんと感じていたんだ」
という感覚が生まれてきます。
■ 感情は“感じられるために”ある
私たちはよく、
感情をコントロールしようとします。
でも本来、感情は
抑えるものではなく、感じるためにあるもの
です。
感じきれなかった感情は、
「気づいてほしい」とサインを出し続けます。
そのサインに応えるのが、
この“再接続”のステップです。
■ まとめ
感情の再接続とは、
「過去の自分の感情に、もう一度触れること」。
それは、
置き去りにしてきた自分を、迎えにいく行為です。



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